こんにちは!
自宅トリミングサロンを開業して10年。トリマーりんごです(‘ω’)ノ
- 初回10%OFF
- 紹介割引
- 2頭目10%OFF
- 3週間以内のご来店で20%OFF
こんな風に値引き(割引サービス)をしているトリミングサロンってありますよね?
これからトリミングサロン開業をしようと考えている方で、こういった割引サービスを取り入れようとしているあなた・・・
ちょっと待ったーーー!!
今日はトリミングサロンがトリミング料金の値引き(割引サービス)をしない方がいい理由についてお伝えします。
値引きをしない方がいい理由
値引き(割引サービス)にはデメリットがあります。
- 値引きをすることで金額の安さを重視するお客様が増える
- 価格競争に巻き込まれる
- 値引きがないときにお客様が損した気分になる
- 仕事のモチベーションが低下する
この4つのデメリットがあることが値引きをしない方がいい理由です。
これから一つずつ解説していきます。
1.値引きをすることで金額の安さを重視するお客様が増える
値引き(割引サービス)があることがご来店のきっかけになったお客様は、逆に言うと値引きがなければご来店しないはずのお客様であるということです。
つまり、お店を選ぶときに金額の安さをを重視するお客様です。
今後値上げをしたときに一番に離れてしまう可能性が高い客層だということも意識しておきましょう。
2.価格競争に巻き込まれる
値引きをすると、どうしてもお客様は値段で他の店舗と比べてしまいます。
安さを売りにすると、お客様は他に少しでも安いお店を見つけるとそちらへ流れてしまいます。
他店との価格競争をすることはなるべく避けた方が良いです。
トリミングしかしていない個人店は、生体販売(子犬販売)で大きく利益が出せるような大型店には価格競争では勝てません。
価格で競うのではなく、個人店ならではの強み(顧客に合わせた細やかな心配りや対応)を生かして戦っていきましょう。
3.値引きがないときにお客様が損した気分になる
値引き価格でトリミングすると、その後通常価格でトリミングした時に、お客様は値引きがなかったことで損した気分になります。
そもそも値引き価格を体験しなければ、通常価格でのトリミングは当たり前のことなので損した気分にはなり得ません。
この「ちょっと損した気分」というのは値引きがあったからこそ生じた気持ちなのです
4.仕事のモチベーションが低下する
トリミングをして妥当だと思える金額を頂ける場合と、安いと感じる金額しか頂けない場合、後者は仕事(トリミング)に対するモチベーションを低下させます。
特にちょっと気難しくて扱いの大変な犬や、まだ作業に慣れていないような子犬はなおさらです。
逆に少し割高な料金を頂けるのであれば多少難しい犬もはりきってトリミングできますよね。
新規割引をする前に考えて欲しいこと
新規のお客様に対して値引きを行うお店というのは多いですが、初めて接する犬はどんな性格かも分からず、どんな作業が苦手かも分からないので
トリマーの方は普段よりもかなり神経を使ってトリミングしなければなりません。
むしろ新規のお客様は割高な料金を頂くくらいが妥当のようにも思えます・・・。
『周りがみんなやっているから』ではなく、自分なりに納得できる理由を見つけたうえでやりましょう。
値引きはお客様にお金をあげるということ
値引きをするということはお客様にお金をあげていることと同じことだと知りましょう。
例えば、5,000円のトリミング料金を10%OFFの4,500円にしてあげたとします。
お客様から頂くお金は本来5,000円のところを4,500円しか頂いていないので、お客様に500円あげたのと同じだということです。
この例ではたったの500円と思うかもしれませんが、それが月に10人いれば5,000円。
1年間では60,000円にもなります。
値引き・割引サービスは売り上げに直結します。
そして一度始めると簡単にはやめられません。
値引きを急にやめると、値引きを受けたお客様と受けられなかったお客様に不公平感が生じます。
とはいえ開店してすぐの頃は来店客も少なく、集客のために『新規〇%OFF』とやりたくなる気持ちはよく分かります。
それならば、【オープンから〇ヵ月の期間限定で新規〇%OFF】というように期限を設けることをおすすめします。
割引サービスをするのなら期間限定で、いつでもやめられるような工夫を。
そして『〇週間以内のご来店で〇%OFF』や『2頭目〇%OFF(多頭割引)』もやらない方が良いです。
(心の底からやめておいてと叫ぶ)
こういった割引サービスを導入したほとんどのお店が、軌道に乗ってから割引サービスを辞めたくても辞められないと悩んでいます。
こまめに通ってくれるお客様や複数頭ご来店してくれるお客様にどうしてもサービスをしたいなら、値引き以外のサービスを考えるのも方法です。
ちょっとしたおやつプレゼントやオプション追加を割安でできるようにするなど、こちらが損をしない形のサービスを考えましょう。
まとめ
値引き(割引サービス)をすることのデメリットが分かったでしょうか?
我々個人店は価格競争では大型店にはかなわないので、価格以外の魅力をお客様に伝えていく必要があります。
個人店の強みを生かして値引き・割引サービスではない他のところで魅力を感じてもらえるような努力をしていきましょう。
というわけで、今日の記事はここまでになります!
これから開業するトリマーさんへ、おすすめの会計ソフトについてこちらの記事で紹介しています。
開業後は確定申告を自分ですることになるのでしっかり知識をつけて準備をしていきましょう!
最後までお読みいただきありがとうございました。