こんにちは!
自宅トリミングサロンを開業して10年。トリマーりんごです(‘ω’)ノ
以前の記事でトリミングを時短するためにおすすめの道具の一つとしてブロワー(エアホース)を紹介しました。
今日はブロワーを使ったドライングの方法について、私なりのやり方で気を付けている点などをお伝えします。
ブロワーは短毛犬種や大型犬だけでなく、小型犬やプードル・ビションフリーゼなどのカット犬種にも使えるということを知っていますか?
ブロワーは短毛犬種や大型犬だけにしか使わないというのは一昔前までの考え方です。
海外では以前から小型犬にもカット犬種にも、すべての犬種にブロワーを使用するのが普通でした。
ここ数年でようやく日本にも海外のやり方や道具が取り入れられてきましたね。
トリミング専門学校などで、プードル等の毛を伸ばさないといけない犬種にはブロワーは使ってはいけないと教わってきた方も多いと思います。
いきなりプードルにも使っていいよって言われても、本当にチリチリにならない?ちゃんとまっすぐ乾かせる?って不安です。
そうですよね。
それでは失敗しないブロワーの使い方を解説したいと思います。
ドライングの前にまず気を付けること
きれいに毛を伸ばしてドライングするにはシャンプーが大事というのは基本なので、シャンプーでしっかり皮脂と汚れを落とすようにしてください。
特に乾きにくい耳や足先などは汚れが残っていると乾かすのに時間がかかったり、毛にうねりが出たりしやすいので、ブロワーを使う使わないに関係なくしっかりシャンプーで洗って脂を落としておきます。
失敗しないブロワーの使い方
タオルドライをしっかりしたらブロワーを使って乾かしますが、ブロワーは使っているうちに最初は冷風でも徐々に温かい温度の風が出るようになるので、ヒーターのスイッチはオフでOKです。
まず風量は弱風から始めます。
ブロワーを初めて使う犬には、どのくらいびっくりするかも分からないので、ホースの先を犬に向けずにスイッチを入れ、壁や天井に向けて風を出してみます。
ブロワーの音に慣れてきて大丈夫そうだと判断したら、犬が敏感な顔付近は避けて、お尻に近い背中から風をゆっくり当てていきます。
音や風に驚きパニックにならないか、犬を観察しながら進めてくださいね。
パニックになるようならすぐにスイッチをオフにしてください。
音や風に慣れて大丈夫そうであれば徐々に風量を上げていきます。
強い風の方が時短になるのでなるべく風量を上げますが、犬の様子を見て無理のない範囲の風量にしてあげてください。
平気な犬には風量最大でもOKです。
風を当てるときはホースの先をなるべく地肌に近付け毛の根本に風を当てます。
根本→毛先の順で水分を飛ばしていきます。
水分が飛んで、毛の1本1本が離れたようになればOKです。
首から上や足先などは敏感でさせてくれない犬もいますが、平気そうであれば耳も顔も足先も、体中全てブロワーで水分を飛ばします。(あくまでも平気な犬にのみ)
特に耳や足先(指の間)は乾きにくい箇所なのでブロワーで乾かせるとより時短になります。
ブロワーで水分の8~9割を乾かすイメージで、残りの1~2割はドライヤーで乾かします。
ドライヤーで乾かすときにスリッカーブラシで毛を伸ばすように乾かせば完了です。
ブロワーで水分はほとんど飛ばしているので、ドライヤーとスリッカーを使う時間はかなり短くなります。
トータルのドライング時間も短縮できますが、なにより体の疲れ方が全然違います!
ブロワーの選び方2つのポイント
ブロワーを選ぶ時のポイントです。
- ヒーター(温風)はなくてもOK
- 風量が調節できるものが良い
風量が調節できるものでも、「弱・中・強」の3段階だけのエアホースもあるので、風量は「無段階調節」ができるものの方が良いです。
↑の商品は楽天市場のペットの道具やさんで購入すれば、不具合があったときの修理にも対応してもらえます。
長く使うものなので修理対応があると安心ですね!
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まとめ:ブロワーの使い方と選び方
上で説明したことを簡単にまとめますね。
ブロワーを選ぶ時はヒーター(温風)はなくても良いので、風量が調節できるもを選びましょう。
使い方を簡単にまとめました。
まずはシャンプーでしっかり汚れが落せているかが大事です。
ブロワーを使うときは犬の反応を見て弱風から始めてください。
地肌にホースの先を近づけるようにして根本から水分を飛ばします。
毛の1本1本が離れるように風を当ててください。
耳や足先(指の間)は乾きにくい箇所なのでエアホースで乾かすと時短ができます。
ブロワーで水分の8~9割を飛ばします。
残りの1~2割はドライヤーで毛を伸ばすようにスリッカーブラシを動かして乾かします。
犬もトリマーも、ブロワーは使っているうちにだんだん慣れてくるので、習うより慣れろの精神で取り入れてみてください。
ブラシが嫌でドライングが苦手な犬も、ブロワーは風を当てるだけなので平気という場合が多いです。
色んな技術や道具を知って、一つでも多くの引き出しを作っておくことはトリマーとしてやっていく上でも大切ですね!
ブロワーを持ってたけどプードルには使ったことがない方は、ぜひ上のやり方で試してみてください。
そもそもブロワーを持っていない人は、1台あるととても便利なのでこの機会に導入を検討してくださいね。
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最後までお読みいただきありがとうございました。